二階氏、総裁選へ向けて活発に動く
・自民党幹事長二階俊博氏が総裁選に向けて動いています。
・安倍政権から菅政権へのバトンタッチを理想としています。
・ただ党員からの投票が行われないようにしており、問題です。
自民党の二階俊博幹事長は31日午前の与野党幹事長・書記局長会談で、安倍晋三首相の退陣をめぐり、「この事態に政治空白を片時もつくってはならないという決意で対応したい」と述べ、野党に協力を呼び掛けた。二階氏が会談後、記者団に明らかにした。
二階氏はまた、安倍首相の後継を選ぶ総裁選について「わが党には、おかげさまで人材山のごとくいるので、日程が決まれば速やかな対応はできると自信を持っている」と述べた。
https://www.sankei.com/politics/news/200831/plt2008310016-n1.html
安倍首相が辞めたことで、自民党の総裁選が動き出しました。党員に投票させるのかどうか、そこを巡り、できるだけ国会議員や県連幹部らだけの投票で決めたい二階俊博さんが幹事長として積極的にアクションを起こしています。
二階俊博さんは、1939年2月17日生まれの81歳です。1983年に44歳で国会議員になると、その後小沢一郎さんと同調し、行動を共にします。1993年自民党が下野をした際には新生党に参加しており、自民党の下野を外から見たことになります。その後、小沢一郎さんの元から離れ、2003年に自民党に復党。その後は自民党を離党していた時期の人脈を生かすなど、党勢拡大に貢献してきました。
現在二階派は自民党でかなりの勢力となっています。81歳の二階さんは決して首相を目指しているわけではなく、キングメーカーとしての地位を築きたいのかもしれません。そして、現状は二階さんの思惑通りに進んでおり、二階さんが考える理想的なバトンタッチが行える可能性大です。しかし、それは二階さんにとって理想的なだけであって、国民の考えからすればとても理想的とはいえず、党員の投票をすべきなのは明らかです。