フランスの医療従事者、月2万程度の賃上げへ

ニュース医療新型コロナウイルス

 

・フランスでは、医療従事者に対し、月平均2万円の賃上げが実現し、話題を集めています。
・医療従事者が英雄視されるフランスでは、賃上げを求める動きが医療従事者から出ていました。
・ストライキなどにいい気持ちを持っていない日本でも、このような動きがあってもおかしくありません。

 

政府と保健医療従事者の組合は、7週間にわたって緊迫した交渉を続けていた。この日、合意に達し、文書に署名した。

フランスでは新型ウイルスの大流行が続くなか、保健医療従事者は英雄とたたえられ、多くの国民から日常的に感謝を表明されている。

ただ、保健医療従事者は人々からの評価以上のものを求めており、給与アップや病院の財源強化を掲げて抗議デモを開いてきた。参加者の一部には、社会的距離に関する規則に違反したとして罰金を科される人も出ている。

https://www.bbc.com/japanese/53399437

 

全世界で新型コロナウイルスに対する戦いが繰り広げられている中で、フランスは政府と医療従事者の組合で2か月近く交渉を行い続けています。日本では敬遠されるケースもある中、フランスでは医療従事者がヒーローであり、感謝の気持ちを伝えるが当たり前になり、日本と状況はかなり異なります。

 

 

ところが、ヒーローであるにもかかわらず、もらえるものは少ないではないかと医療従事者が反発、それにより、医療従事者の給与が毎月平均で2万円ほどアップすることになりました。先日、日本では慰労金として最大20万円支給されることが明らかになりましたが、あくまでも一時金であり、フランスの場合は給与です。基本給の部分が上がるのか、どこが上がるのかは定かではありませんが、新型コロナウイルスの影響が収まってからもこの給与は続くかもしれません。

日本であれば、お金が絡んだ動きを見せると辟易する人たちが出てきますが、ヒーローであるならばそれだけの対価をもらって当然と考える方が自然なのかもしれません。日本では、個人の美徳で支えられてきた部分がありますが、もはやそれには限界が。だとすれば、フランスのように、思い切った賃上げをしてもいいと思います。