穐田誉輝 クックパット 社長は株式上場請負人である!

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・エンジェル投資家としても有名な穐田誉輝氏は、出資した会社に入って上場に導きます。
・クックパッドでも以前から出資をしており、社外取締役時代に株式上場まで導いています。
・株式上場まで導く可能性が非常に高く、今後どの会社に出資をするかに注目が集まります。

 

障害者の就労支援を行うベンチャー企業、LITALICOの株価が堅調だ。今年に入ってから7カ月ぶりに1500円台を回復し、1月18日には1556円の昨年来高値をつけた。「穐田銘柄の出遅れ」として物色されている。

 創業間もないベンチャー企業に資金を供給する“エンジェル投資家”の穐田誉輝氏が投資している企業が穐田銘柄だ。穐田氏は出資して株主になるだけではなく、経営にも携わる。

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プロ野球やサッカーなど必ず優勝に導く、もしくはその人がいるチームは優勝までいきやすいという現象があります。こうした人物に対して優勝請負人という言葉で称賛し、別の球団へ行く場合もすぐにオファーがやってくるようなことがあります。このように、過去に結果を残した人は称賛され、オファーが舞い込むのが一般的です。経営の世界でもそれは同じで、請われる会社で確実に上場を行い、大きく成長させる経営者がいます。それが穐田誉輝さんです。

クックパッド社長を務めていた穐田誉輝さんですが、そのクックパッドの前から上場の実績はありました。それがカカクコムでの上場です。元々カカクコムは槙野光昭さんという方が価格.comを立ち上げました。槙野さんが営業マン時代、パソコンの増設用メモリが飛ぶように売れ、規格品だったためにとにかく安い値段で売ることが求められていた時に、1つ1つ調べていたのだとか。これはあまりにも大変だと気付くとともに、価格を比較する情報はニーズがあると判断し、会社を辞めてサイトを立ち上げました。その後、槙野さんが5億円稼ぐという目標を達成したため、ベンチャーキャピタル会社を立ち上げて槙野さんに投資をしていた穐田誉輝さんが経営を引き継ぎました。カカクコムが上場を果たすのは2003年のことです。

カカクコムの社長時代には、食べログのサービスをスタートさせています。他にも旅行関連サイトなど、ネット上にあるメディアの営業譲渡を行い、カカクコムを時価総額数千億円の会社に導いていきます。創業者からバトンタッチを受ける、そして、多角的な経営を行っていき会社を大きくさせていく、これらの穐田誉輝さんのやり方はクックパッドやそれ以降の経営でも見ることができます。

クックパッド時代には、まずエンジェル投資家として出資を行い、その後社外取締役になって株式上場の指南を行います。2009年に株式上場を果たすと2012年にクックパッド社長に就任。ここまではカカクコム時代と同じです。そして、レシピサイトのみでやっていたクックパッドは多角的な路線に舵を切り、拡大路線を歩み、これもカカクコム時代と同じだったものの、創業者がこれに怒りを覚え、結果的に社長を辞めることになります。時価総額はわずか4年で6倍以上、創業者自らも株をたくさん持っていたにもかかわらず、追い出してしまいました。

再び投資家になった穐田誉輝さんは、オウチーノやみんなのウェディングを買収し、経営統合させて、くふうカンパニーという会社を立ち上げます。現在はカカクコムやクックパッドでやってきたことをくふうカンパニーなど複数の会社で再現しようとしているところです。これとは別に穐田誉輝さんはLITALICOという会社を上場に導いています。LITALICOは、障害者の就労を目的に立ち上げた会社であり、就職支援や発達障害のある子供を支援する事業も展開するなど、その範囲は広いです。クックパッド社長の時代からLITALICOの社外取締役を務めた穐田誉輝さん、東証マザーズへの上場をここでも指南し、ある程度の道筋をつけて社外取締役を下りています。まさに株式上場請負人です。

穐田誉輝さんを巡っては、手腕に対する賛否が寄せられており、絶賛する人もいれば、あまりにも多角的にやりすぎていると半ばやっかみのような批判をする人も。ただ高い確率で上場に導いている他、自分の信念で投資を行っているため、基本的に外さず、自らが経営者になるため、間違えにくいという部分もあります。穐田誉輝さんが今後も様々な会社の上場に絡む可能性は高いでしょう。