普通の女子がお金に悩む特徴

女子

昨今、筆者への相談内容で増えているのが、意外なことに、普通のまじめな事務職の女子社員(ちょっと前の言葉ではOL)の借金問題です。一昔前とは違い、給料が右肩上がりではないので、初めはほんの小さな借金でも、かさむと取り返しのつかないことになりやすいのです。

そこで今回は、なぜ一見普通に見える女性たちが借金をしてしまうのかについてお話ししていきます。

高額ローンの餌食になりやすい女性のタイプとは?

筆者のもとに相談に来る女性のほとんどは、普通に働いてきちんとお給料をもらっています。彼女たちに共通しているのは、素直でだまされやすいという点です。素直なのはとてもよいことですが、それゆえに他人を疑わず、話を鵜呑みにしてしまいがちなのです。

ある30代の女性は、エステサロンで勧められるがままに、化粧品と美顔器を合わせて150万円分もローンで購入しました。ほかにも、健康食品を扱うお店で、50万円分の「美容にいいお茶」と「体質改善のサプリメント」をローンで購入。どちらも購入の理由は、「勧めてくれる人がいい方で、お肌にも体にもよさそうだから」だそうです。要は、あまり深く考えずに、ローンを組んでしまったのです。さらに、ほかにもローンがあったため、いつしか収入だけでは返済できず、定期的にキャッシングをしては、毎月の生活をしのぐ状況になりました。

信じられないかもしれませんが、彼女たちは「提案された商品は本当によい物か」と考えたり、「ほかよりもいい物だろうか」と比較検討したりすることを、すっぽりと省いているのです。

キャッシングをするときも、「とりあえず、今月足りない分を借りておこう」という具合に、気軽に利用していたようです。クレジットカードのキャッシング自体、ATMでの簡単な操作だけでお金が引き出せるので、深く考えずに利用してしまう人が多いのです。しかし、この低金利時代、恐ろしいことに、クレジットカードの金利は8〜15%前後と高めに設定されています。

賢明な人なら、「そんなものには簡単に手出しするわけないでしょ!」と、思うでしょう。普段から思考する習慣がついていれば、「ちょっと待った!」と自制できるはずです。

実際、お金を着実に貯めている女性ほど、物やサービスの費用対効果にシビアです。つまり、自分にとって価値ないものには1円も支払わないのです。なぜなら、そういう人ほど、日々ものやサービスを買う際に、それ自体の価値をしっかり見極め、思考しながらお金を使っているからです。金融商品に対しても同様です。普段から経済の勉強をしながら、自らの消費において価値のあるお金の使い方をしています。当然、おいしい話ほど、罠があるのもわかっています。こうした思考する習慣がわが身を守り、しっかり資産を築くことができるのです。

借金を返すためのキャッシングで「自転車操業」に

また、借金をしやすい人は、お金だけではなく生活全般で「ズボラ」という共通点もあります。計画的にお金を貯めたり、使ったり、家計を管理することが大の苦手。そもそも意識してお金を使うことはなく、気の向くままにお金を使う傾向にあります。

ある40代の女性は、年収は決して低くないものの、気がつけば、毎月の収入だけでは足りず、キャッシングを利用。ローン残高は200万円にまで膨れ上がっていました。本人曰(いわ)く、「とくに無駄遣いをしているつもりはなく、普通に買い物をしているだけなのに、こんなふうになってしまった……」と言うのです。

実際、何にどれくらいお金を使っているのか、1カ月の支出を書き出してもらったところ、レシートの数がものすごい枚数になり、本人も愕然としていました。このように支出をちょっと「見える化」しただけで、収入以上の支出をしていることが一目瞭然だったのです。

ズボラな人は借金に対するハードルが低く、「お金がなくなったら、とりあえず借りればいいや」という感覚なので、気軽にキャッシングをしては返済できず、翌月またキャッシング……という自転車操業が続いてしまうのです。

こうなってしまって初めて、彼女たちは、「こんなはずじゃなかったのに……」と思うのです。

当然、整理整頓も大の苦手です。もちろん、例外はありますが、借金癖があったり、お金が貯まらなかったりする人のお財布はたいてい以下の状態になっています。

・お財布の中にたくさんのレシートが入っている
・紙幣の向きがそろっていない
・クレジットカードが3枚以上入っている
・数カ月以上使っていないポイントカードが入っている
・お財布自体が汚れている

なぜでしょうか。お財布には、その人の考え方や心の状態が反映されているものです。それがお金の使い方として出てしまったのが、借金と言えるのではないでしょうか。こうした人は同様に、部屋の中も散らかっていたり、冷蔵庫の中に腐りかけた食材が残っていたり、クローゼットの中も雑然としていたりする傾向にあるようです。「脱ズボラ」を目指して、まずは、自分の身の回りを整理しましょう。

「パパ活」が疑われるレベルになったら危ない

さらにこのタイプの女性は、「周りからどう見られているか」をとても気にする傾向にあるようです。例えば、バッグや靴、洋服などのブランド。「このバッグ30万円もするのかー、高いな。あまり好みではないな……」と内心思いながら、「でも、レア物だから、このバッグを持っていたらみんなからすごいと認められるな」とつい、他人からの評価が気になり買ってしまったというケース。

最近では、インスタグラムやツイッターなどのSNSに投稿し、「いいね」欲しさから、本来必要のない、身の丈に合わない高額な物やサービスを借金して購入するケースも少なくないようです。

私の知り合いのある20代女性は、一見普通の女性社員に見えますが、彼女のインスタをのぞくと、セレブ感漂う生活の様子が展開されていたのです。超がつくほどの高級レストランで頻繁に食事をしたり、高級ホテルに宿泊したり、海外旅行を楽しんでいる様子がアップされています。

普通の社員さんのはずが、「パパ活(お金持ちの中高年と食事やデートする対価として、お金をもらうこと)」でもしているかのような豪勢な生活ぶりだったのです。よくよく話を聞くと、インスタ映えしそうなものに次から次にお金をつぎ込み、気づけば、キャッシングを利用しないと生活が維持できなくなっていたのだとか。

一度見栄を張ると、つねに最新の流行を追ったり、ブランド品を身に付けずにはいられなくなり、そのループはなかなか止められないのです。さらに、そんな“セレブ”な装いにふさわしくなるべく美容にも投資するので、借金は減るどころか、かさむ一方です。

こうして他人の評価を気にして生きていると、男性と交際する際も、「友人に自慢できる有名企業に勤めている人がいい」「彼のことは好きだけど、バツイチの人と結婚すると親に反対されるからやめたほうがいいかな」など、他人の価値観に流されてしまいます。

大切なのは、物やサービスを買うにしても、誰かと時間を過ごすにしても、自分自身が価値を感じるかどうかを軸に考えることです。お金を貯められる人は、自分の価値観をよく知っていて、自分にとって価値があるものにしか、お金も時間も使いません。借金地獄に陥らないためには、他人の価値観から解放されて、自分の価値観をよく知ることから始めることが大切ではないでしょうか。

 

引用元

https://toyokeizai.net/articles/-/254225?page=3

女の子の金銭感覚については悩まされることが多い気がします。

なぜ、借金をしてまで、買ってしまうのでしょうか?