マイクロニードルの技術を使った美容商品が開発される

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・薬科大発のベンチャー企業がマイクロミードルを使ったヒアルロン酸注入技術に力を入れています。
・痛点に届かないところで注入し、誰でも気軽に利用できるような技術が使われています。
・マイクロニードルの技術は、美容クリニックでも用いられる可能性が高く、今後需要が増すことは避けられない状況です。

 

京都薬科大学発ベンチャーのコスメディ製薬(京都市南区、神山文男社長)は設立以来、特許戦略を成長の柱に据える。経皮吸収型医薬品・化粧品に加え、周辺技術を対象に国内外で約200件の特許を出願、そのうち100件程度が権利化されている。

当初は貼って皮膚から薬を送りこむ経皮薬物送達システム(TDDS)技術開発に注力、製薬会社からのライセンス収入が主力だった。インキュベーション施設を経て「1企業として持続的に成長するという起業意識が高まり」(権英淑〈ケン・エイシュク〉取締役)、技術を応用して化粧品分野に参入した。

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大学発のベンチャー企業である製薬会社が、当初皮膚に張り付けて、薬を吸収させていく技術を開発し、ライセンス収入を得ていたところ、この技術を応用して化粧品分野に進出することを決めました。そのきっかけは、ヒアルロン酸を用いたマイクロニードルの技術を確立したことなんだとか。

 

 

マイクロニードルとは、針の長さが1㎜未満と非常に小さく、痛点のない場所で薬剤を体内に吸収させるためのものです。既に1970年代には議論になっていたものの、長い間、コストパフォーマンスの問題で開発はあまり進んできませんでした。段々とその開発が行われるようになり、2018年には痛みを感じない注射器の開発につながっています。

ヒアルロン酸注入は、多くの美容クリニックで実施され、針を入れる前にちょっとした麻酔を施すケースも見られます。実用化されれば、こうした美容クリニックからの需要がかなり増えることは確かです。日常生活にまで広まれば、化粧品としてもそうですが、医療機器としてもより便利な使い方が見つかるかもしれません。マイクロニードルの技術は私たちの生活をより豊かにし、充実したものにしてくれる可能性があり、ワクワクします。