総裁選で党員投票を 国会議員署名へ

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・有志の国会議員らが、自民党総裁選で党員投票を求めるように直訴しました。
・結果的に党員投票はしませんが、予備投票で行うところが目立ちます。
・クローズな形でやるのはよくないと若手議員などは考えます。

 

安倍晋三首相の退陣に伴う自民党総裁選を巡り、中堅・若手を中心とする有志グループは三十一日、党員・党友投票の実施を求め、党所属国会議員の三分の一を超える百四十五人分の署名を執行部に提出した。党員投票を省略する党の方針に対する反発は地方にも拡大。背景には、一部の有力者の主導で選んだ印象を与えれば「密室政治」と映り、国民の不信感が強まるとの危機感がある。

https://www.chunichi.co.jp/article/113268/

 

自民党総裁選は基本的に国会議員と党員などの票数がイコールになっています。総裁選=首相決めの意味合いが強いからで、民主的な形と言えます。しかし、緊急時の場合は47の都道府県連に3票ずつを与え、国会議員の1票の価値を高める形で行います。これが問題であると自民党に所属する145名が署名を行い、執行部に提出しました。

 

この背景には、有力者が先導して首相にしたい人物を担ぎ上げる密室政治と思われるのを避けたい思惑や、党員人気の高い候補者の陣営の戦略などもあります。人気だけを見れば石破茂さんがかなりの人気を集める一方、国会議員からの人気はありません。一方で国会議員は、国民の声が反映されてその座に就いています。

オープンな形で行えば、色々な雑音をシャットアウトできるのに、クローズな形でやればいくらでもケチをつけられる状況を作り出しています。若手議員を中心にこれではよくないと危機感を抱くのは当然です。ところが、現状は二階俊博幹事長が先導する形で党員からの投票は受け付けない公算が高まります。それがどんな事態を招くことになるのか、自民党総裁選の行方から目が離せないことになるのは間違いありません。